靴の修理!縫い直しをするなら知っておきたいこと

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たいていの靴は布や革、化学繊維などを糸で縫い合わせて作られています。ところが長く使用していると、糸がほつれたり切れたりしてしまいます。そこで縫い直しが必要となるのですが、その際に知っておくと良いことがいくつかあるのです。

大切な靴を少しでも長く履き続けられるように、この記事が役立つのであれば幸いです。

糸を取り除きましょう

予算がないのなら、自分で靴を縫い直してみるというのも良い方法です。靴の縫い直しと聞くとかなり難易度が高いように感じるかもしれませんが、コツさえつかめば案外簡単にできるものです。まずは失敗しても構わない、使い古した靴で練習してみましょう。

そしてうまく行うためには、古い糸をできる限りきれいに取り除くということです。少しでも残っていると見た目が良くないだけでなく、新しい糸が絡まってうまく縫い付けられないのです。そこで最初に糸に何箇所か切れ目を入れて、歯ブラシなどで擦っておきます。

するとほとんど糸は取れますし、残った分は手で引っ張れば抜けます。もしそれでも取り切れなかった糸があるなら、ピンセットなどを使用して抜けば良いです。

接着剤で固定しておきましょう

たいていの靴は二枚の革や布を縫い合わせてできています。そのため糸を取り除いてしまうと、バラバラになります。慣れている人なら手で押さえたまま縫い付けることができるのですが、そうでないと失敗する可能性が高いです。

ずれたりたわんだりすると不恰好になりますし、履き心地にも影響が出ます。そこで自信がないなら、二枚になった革や布は最初に接着剤で貼り合わせておくと良いでしょう。そしてここでのポイントは、前面に接着剤を塗らないことです。

べったりと接着剤を塗ってしまうと、革や布の伸縮性がなくなります。そのことによって履きにくくなるのです。接着剤を使うのはあくまでも仮留めのためですから、縫う時に革や布が動かなければ良いのです。接着剤は数カ所に塗る程度にしておきましょう。

縫うのはミシンを使うのがおすすめです

普段から趣味で洋裁を行っている人なら、靴を縫うのもそれほど難しくはないかもしれません。ただ仕上がりを考えると、やはりミシンを使う方が無難でしょう。それに靴の素材にもよりますが、針を通すのに力が必要なので、女性だと手でやるのは大変です。

それから家庭用ミシンで構いませんが、できればジーンズなどの分厚い布に対応できるミシンを使いましょう。そして縫う際にはあらかじめ空いている穴を使用するということが大切です。穴をずらして縫うと靴が破れやすくなります。

加えて次に縫い直すことになった時に、靴が穴だらけになるのを防ぐことができるのです。穴を狙って針を通すのは難しいと感じるかもしれませんが、一針ずつゆっくりとやっていけば良いです。

縫い直しに対応しているのかを確認する

靴の縫い直しは業者に任せるというのなら、それはとても良い判断です。多少の費用はかかりますが、自分で行うよりもきれいに仕上がるのは間違いありません。ただしこれはきちんとした業者に依頼した場合の話です。実は靴の修理業者と一口に言っても、ピンからキリまであるのです。

特に縫い直してもらいたいなら、該当する作業を請け負っている業者なのかどうかの確認は必須です。例えば靴の修理を請け負いますと宣伝をしていても、靴底を取り替える、色落ちした部分を塗り直すことに特化しているところがあるからです。

その場合、靴の縫い直しをしてもらえない場合があります。はっきりと断ってくれるならまだ良いのですが、中には無理矢理縫い直した結果、靴を台無しにされるケースがあるのです。そのためお願いする前に靴を縫い直せるのかを聞いておきましょう。

加えて所有している靴の素材を伝えておくと失敗が少ないです。

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メーカーに修理を依頼する場合

購入したお店や靴のブランドショップに持ち込むことで、縫い直しをしてもらえることがあります。メリットは何と言ってもその靴を作った会社ですから、構造や素材について熟知しているという点です。そのため同じ糸や布、革や工法で直してくれますから、新品同様にしてくれる可能性が高いです。

加えて保証が付いている靴であれば、無料で縫い直しをお願いできるかもしれません。ただしメーカーはすべての靴の部品を保管しているわけではありません。販売してからかなりの時間が経過している商品に関しては、在庫がなくなっている恐れがあるのです。

それ以外にもあまり売れ行きが良くなかった靴やその部品は、廃棄されてしまいます。それから靴の縫い直しというのは、靴屋さんにとってあまり儲かるものではないのです。それなのに手間がかかるため、メーカーの中には修理は請け負っていないところが少なくありません。

そこで直せばまだまだ履ける使える靴なのに、新しいものを買うように勧められてしまうのです。買い替えることに抵抗がないなら良いですが、もしも大切な靴ならそのまま廃棄するのはもったいないです。メーカーで縫い直すのは諦めて、街中にある靴屋さんに相談してみましょう。

購入当時と同じ材料で修理するのは無理でも、きれいに縫い直すことができるかもしれないのです。

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修理する際に知っておくと良いこと

好みにもよるのですが、靴を修理する際には必ずしも買った時と同じような状態にする必要はありません。例えば黒い靴を白く塗り直すなどといったことはよくあることです。それと同様に、縫い直しでも色や素材の違う糸にしてもらうことは可能です。

店舗によっては修理前に使われていた糸でないものを使用することで、費用が高くなる場合があります。ただし糸を変えるだけで靴全体の雰囲気が違って見えるので、検討してみると良いでしょう。そしてどんなに腕の良い職人さんでも、直せないものがあるということを頭に入れておきたいものです。

特に縫い直しの場合は、いわゆる縫しろと呼ばれる部分がないと行えません。そのため修理を断られたからといって、すべてが買い直させるために言っているわけではないのです。不安なら、なぜ縫い直しができないのかの説明を受けるようにしておけば良いです。

また靴の縫い直しを長年行っている靴屋さんに依頼することで、後悔する確率を下げられます。先述しましたが、販売に比べると靴の修理は総じて儲からないことが多いです。それなのに長い間、靴の修理屋さんとして商売が成立しているということは、それだけ需要があるからで、それは腕が良い何よりの証拠だと考えて差し支えがないからです。